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愛か、支援か、セックスか。結婚する理由は男女で違う

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今回は恋愛のお話、とりわけ『結婚』を中心に話題を展開します。

結婚を辞書で引くとシンプルな記載しかなくて、同義語として「婚姻」に誘導されます。
そこで、婚姻の意味を最初に引用しておきます。

婚姻[名](スル)
1 結婚すること。夫婦となること。
2 男女の継続的な性的結合と経済的協力を伴う同棲関係で、社会的に承認されたもの。法律上、両性の合意と婚姻の届け出によって成立する。

こんいん【婚姻】の意味 - goo国語辞書  

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人間にとっての結婚

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そもそも男に結婚は必要ない

私たちは哺乳類です。
私は動物が好きで生態を調べたりするのですが、哺乳類って基本的に子育てはメスしかしないんです。
例外もいますがほぼすべての哺乳類は、オスは種付けだけして、あとはほったらかしです。

例外のたとえは、以下の引用にあるコモンマーモセットというお猿さん。
そして、私たちヒトです。

母親の負担を軽減すべく、マーモセットの仲間では、母親だけでなく父親や兄姉も子どもを背負って運び、子育てに参加します。マーモセットは、最近話題のイクメンお父さんも顔負けのイクメンザルなのです。母親以外の個体が子育てに参加する種は、実は哺乳類では一〇%もいません。

出典:イクメンザル、コモンマーモセットの子育て - 教養学部報 - 教養学部報  

ヒトのオス、つまり男性は妻と子供を守ります。
家を建てて、着るものを与えて、食べ物を提供します。

これはいったい、どうしてでしょうか。
以前、恋愛系の記事で書いたように、男は生物学的には浮気体質であることが前提です。

男性の浮気の原因→そもそも生物学的に浮気(たくさんの関係を持つこと)は本能だった

出典:男女別の『浮気の原因』を生物学的にシンプルにとらえてみた。 

進化の面だけを見ると、人間の男性にとってはその場かぎりのセックスのほうが都合が良い。
たくさん種付けをすればするほど子孫が残せるから。
男にとったら結婚なんていう制約はないほうが、進化的に有利なはず。

なのに、一夫多妻制な一部の国を除けば人間はだいたい一夫一妻制。
生涯をひとりのパートナーと添い遂げようとする文化があります。
実際には浮気だ不倫だといってイロイロあるので、あくまで文化とします。

それでも男が結婚する理由

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理由はふたつあります。
生物学的な見方と、文化的な見方です。

1.女性を独占しないと、子孫を残せないから

これが生物学的に濃厚なんじゃないかという考察。

ふつう、哺乳類のメスは発情期があってその時しか妊娠しません。
排卵が起こる時期=発情期です。
だからオスはこの時期だけを狙っていけば良かった。
そのほかの時期は交尾しても子孫は生まれないし、ほかのオスに交尾されようが妊娠しないわけで、独占する必要性がないわけです。

いっぽう、人間の女性は明確な発情期はありません
排卵は定期的に起こるし、かといって「今OK!」「今妊娠できない!」という明確な違いが全身からにじみでるわけでもありません。

つまりミステリアス。
いつ狙えば良いのかわからない生命体。
いつセックスをすれば妊娠するかがわからない。

すなわち進化のためにも、男性は常日頃からセックスを試みなければ妊娠が成立しません
と同時に、他の男性に寝取られた場合、他人の子を妊娠してしまう可能性もあります。

であれば最善の策は、24時間そばにいて他の男から守ることとセックスをすること。
でもそれは現実的には不可能な場合が多い。
その代わりに、人間の知的な生活に基づいて生まれた発想が結婚です。

これは動物としての本能だけで行動しない、人間ならではの発想です。
知的な生活の上に成り立つ契約みたいなものです。
実際「契り」ですし。

2.献身を誓わないとセックスができないから

もうひとつは文化的です。
これもまた以前の記事で書きましたが、男性に比べて女性は子供を産めるチャンスが圧倒的に少ないです。
単純に精子と卵子の産生量の違いが、その説明です。

カジュアルセックスにも妊娠の危険性がつきまとうとなると、女性にしてみれば関係を持つということは一大事です。
今の時代、「結婚するまでセックスはおあずけ」という概念はなかなか聞かなくなりましたが、かといって何か特別な事情でもないかぎりは、無意味に関係を持つ女性というのもいません。

そこで男性は、なんらかの手段で女性に己の献身性を見せる必要が出てきました
「私にはあなただけなんです」という、本音かウソかは置いといて、態度で示すことで女性の許可を得る必要があります。
それは、例えばお金。(資源
例えばモノ。(物資
そして一番は愛情です。(継続的な支援

女性としては資源も物資も嬉しいですが、一番いいのは継続的に得られる支援ですね。
つまり恋人、ひいては結婚という独占関係の約束が一番価値が高いことになります。

こういった献身性を見せられず、セックスが許可されずに敗北していった男性の亡骸は数知れず。
ひとりの女性に対し、男性の亡骸の数は膨大になるわけです。
弱肉強食です。

女が結婚する理由

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つづいて、女性側の結婚する理由を考察してみますが、これは男性がなぜ結婚するのかという疑問に比べるとカンタンのようです。
男性のほうの説明が逆説的に解答になっているとも言えます。

1.男性がたくさんいても、子孫は増えないから

生物学的な解です。
セックスする相手が増えたところで、一時期にできる妊娠・出産の数には限りがあります。
であれば、無用に複数の男性と関係を持つ意味がそもそもないのです。

むしろ、生まれてきた子が自分との間の子供じゃないとわかった場合、生きていくため及び育児のための各種支援を男性がしてくれなくなる可能性があります。
危険を冒して複数の男性と関係を持つより、ひとりとだけセックスをして、より確実な支援を得たほうがメリット大です。

2.男性を継続的に独占できるから

文化的な解です。あくまで人間の理性と良心とルールが前提です。
結婚をすることで、ただでさえよそ見をしがちな男性という暴れん坊を「女は自分だけよ」と約束させることができます。
ほかの女性を気に入ってしまって、自分から離れようもんならそこから先もう支援はありません。
しかもその男性との間に子孫ができていたとしても、モラルを欠いた男性だった場合は、サヨナラしたのちにバックレてしまうリスクもあるわけです。

これはなんとも不利で、損な話ですよね。
そこで登場するのが結婚です。
まずは恋人、次は結婚という契りを交わすことで、「パートナーはお互いだけ」と社会道徳の中で縛り付けることができます。
そして継続的な支援を確実なものにするのです。

まあ実際のところは、この契りが守られないからそこらじゅうで浮気と不倫が発生している人間社会なわけですけどね。
では、相手に浮気または不倫をさせないためにどういったことに気を付けたら良いか。
この流れで、男女それぞれの結婚相手に求めるものが何かを考えます。

男が結婚相手に求めること

海外の心理アンケート結果をいつだかの本で読んだのですが、シンプルにまとめるとこうでした。

結婚相手に求めること
  • 貞操・貞節さ:超大切(100%近い支持率)
  • 処女かどうか:微妙に大切(30%くらい)
  • 性格そのものの良さ:超大切(100%近い支持率)
  • 複数相手とのセックスをする:超ダメ・NG(100%近い不支持率)

男性は結婚するからには、自分以外の男性と関係を持って欲しくないと思ってますし、長く寄り添うわけだから性格も重要です。
処女かどうかは、年齢的なものもあると思うのでそんなに重要視されないようです。
が、処女だともっといい的なやつです。
たぶん上の一覧はほぼすべての男性が頷くと思います。

いっぽう、カジュアルセックスの相手の場合、一覧はこうでした。

カジュアルセックスの相手に求めること
  • 貞操・貞節さ:普通(20%くらいの支持率)
  • 処女かどうか:無用(ほぼゼロに近い支持率)
  • 性格そのものの良さ:ほぼ無用(10%くらいの支持率)
  • 複数相手とセックスをする:ちょっとだけイヤ(20%くらいの不支持率)

男性、素直です。
セックスできればいいと、アンケートを回答するその背中が全力で語っております。
残念ながら、フタを開ければ男性基本的にはそうゆうものです。

女が結婚相手に求めること

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女性はというと、昔から定説のように言われてきているように経済力の有無を重要視します。
最近は男女平等の名のもとに、女性の雇用も十分活性化してきており、夫婦共働きも当たり前になってきています。
よって昔ほど厳密ではないですが、男性パートナーの経済力、またはその将来性というのは自分に資源をくれる能力の有無に直結しているわけですから、死活問題です。
たくさんの子孫を繁栄させるにしても、より一層経済力は豊富にあったほうがいい。

女性が年上の男性を好む傾向にあるのも、これに起因するところが大きいです。
身体的には、女性は30歳頃から徐々に出産能力が低下していきます。
しかし男性は、わりと高齢・壮年になっても女性を妊娠させる能力を十分保有したままです。
なのでまず身体的な問題はない。
そこへ来て経済力の安定感と、精神的な余裕から来る抱擁感が加わることで、相対的に年上の男性が魅力的に映ると考えられます。
絶対的じゃないにせよ、経済的に安定している可能性が高いのは、年上ですね。

なお、アメリカ・イタリア・ポーランドなど世界各国を対象とした心理アンケートでも、国関係なく男性は年下の女性を好み、女性は年上の男性を好む傾向がありました

愛か、支援か、セックスか

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結局、男女ともに結婚を考えるポイントは(自分と)子孫の繁栄・命の存続です。
しかし男の場合は、理由としていかにセックスを行うかに重点が置かれる傾向がありました。
対して女の場合は、いかに安定した、継続した支援を手に入れるかに重点が置かれています。

おもしろいのは、こうした生物学的な生々しい部分にはあまり触れられずに、世間ではいかにも『愛こそが結婚の理由である』というような道徳寄りな見解が目立つ点です。

私自身もその考え自体は賛成ですし、そうであれば本当に素敵なことだと思います。
同時に、理屈ではなくてやや感情的な判断だなとも思います。

ここでは、

結婚は支援とセックスの駆け引き。愛はその全体を美しく包むオブラート。

という形で結論付けたいと思います。
ですから、心には壮大な愛があって当然。あるべきだと思います。
そしてその奥底には、遥か昔からDNAで受け継いできた生物的な本能が隠されているということもお忘れなく。
恋愛と結婚で悩んでいるときにふと思い出してみると、答えを導くなにかのヒントになるかもしれません。