ロイヤルノート|でくのぼうのアロマでエスプレッソな雑記

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マングローブとはなんだろう?

 

環境保全運動に関する書類でふと見かけた、こちらの記載がキッカケ。

マングローブ植林をはじめとした国内外の環境保護活動……

マングローブという言葉、よく聞きます。
テレビニュースでも環境問題の話題で「マングローブ植林」がその打開策として紹介されていたりするのを見かけます。
しかし考えてみると、なんのことかよくわかっていません。

気になったので、かるく調べてみました。

マングローブってなんだろう? 

マングローブは森林である。

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まず最初に、マングローブとは森林全体を指す言葉です。
植物単体を指しているわけではありません。
温暖で雨量の多い場所にできあがる植物群を「ジャングル・熱帯雨林」と表現するのと同じ感じです。

マングローブに生育する木々たちの総称とも言い換えることができますね。
森林全体もマングローブだし、そのマングローブを構成しているのも「マングローブ」と呼ばれる木々たち、ということになります。
ちょっと複雑……。

マングローブは海水と淡水が入り混じる、暖かい場所で育つ。

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そしてマングローブの植生条件として、温かい地域であることが挙げられます。
つまり熱帯・亜熱帯地域

さらに海水と淡水が入り交じる場所に植生します。
そういう場所を河口域・汽水域(淡水と海水が混じる水域のこと)と言います。

具体的には、日本だと沖縄や鹿児島に自然分布します。
ちなみに世界だと東南アジア、インド、オーストラリア、アフリカ、アメリカ等に分布するようです。

全世界ではおよそ1500万ヘクタールほどのマングローブ林がありますが、伐採などによるマングローブの減少が問題視されています。
なお国別ではインドネシアに一番多く、日本は500~600ヘクタールほどの面積
そのほとんどが沖縄であり、特に有名なのは西表島です。

なおマングローブを構成する木々(これもマングローブと呼ばれる)はおよそ100種以上あるといわれています。

どうしてマングローブ(man-grove)なのか。

マレー語で「湖間帯に生息する樹木」を意味する「マンギ・マンギ」と英語で小さい森を意味する「グローブ」を合わせた言葉でマングローブだそうです。

湖間帯って?

これがマングローブの特徴をよく表している点です。
1日のうちに陸上になったり海中になったりする場所で、これがマングローブの生育する条件。水が満ちたり干上がったりを繰り返す地帯。
河川や海水が生物にとって大切な栄養源(有機物)を運んできて、かつ日光がよく当たる場所ということで栄養資源が豊富。生物にとって非常に好条件な地帯です
特に細かい砂や泥が堆積した潮間帯を干潟と呼び、干潟にマングローブが植生します。

マングローブの特徴、呼吸根(こきゅうこん)。

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水面が上下するというのもあって、マングローブは空気中に根が露出します。
この地表上にまで根っこを出しているものは「呼吸根」と呼ばれ、写真のようにタコ足状に、地表よりも上のほうから生えています。

マングローブが生育する泥状の土は柔らかく足場が不安定なため、そこにしっかりと立ち続けるために足場を補強する役目もこのタコ足状が果たしているようです。

マングローブは光合成もする。

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普通は葉緑素を持つ葉っぱがおこなう光合成ですが、なんとこの茶色いマングローブの根っこも光合成をします。

実はマングローブに生息する木々の、こうして地表に出ている根っこの内側は緑色をしているんです。
緑色すなわち葉緑素を持ち、日光を浴びることで酸素をつくりだすことができます。

よって二酸化炭素の吸収と酸素の産生量がすごい。 

光合成に必要な二酸化炭素の吸収量がすばらしく、他の植物よりもたくさんの酸素をつくってくれます。
フロンガスやダイオキシンなどで汚染されていく地球を守っているのはマングローブ。
マングローブは地球に生けるものたち全てにとってとても大切な存在なんですね。 

マングローブは生き物に大人気。

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そんな生物に好条件な場所だから、マングローブのまわりには力強い生態系が発生します。しかも海とも陸ともいえる性質をもっていることから、海の動植物も森の動植物も存在するという貴重な環境が築かれているんです。

サルや鳥、海藻や貝、昆虫に小動物などが幅広く集まる、それはもう生き物の宝庫状態です。

マングローブは塩水にも負けない。

一般的な植物なら塩水を与えたら枯れてしまいまうが、マングローブは枯れません。
根の部分は常に海水は触れる環境にあることから塩水に対しても耐性が備わっているようです。
まず根っこで塩分を少し濾過して、吸収してしまった塩分は葉から排出します。 

消えゆくマングローブ。

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そんな地球にも人間にも、動植物にやさしいマングローブの著しい減少が環境問題となっています。
原因は『公共事業の道路や港湾開発』『資源としての乱伐』『スズの採掘』『エビ養殖池の乱開発』など。
特にエビ養殖地の乱開発がここ数十年のマングローブ減少を著しく後押ししてしまっています。天然エビの乱獲でエビが少なくなり、今度は養殖をするためにマングローブを伐採してそこに養殖地をつくるのです。

マングローブはかけがえのない命の源流。 

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産業の発達促進により、人間が住むのに便利な環境になったのは素晴らしいことです。
それによって新たに生まれた発明や、開花した才能たちがあるのも事実でしょう。

しかし、徐々に環境が破壊されているという現実を見てみぬフリをした代償は刻々とふくらんでいます。

伐採は一瞬だけれど、植林には何十年もかかる。
壊すのは簡単でもつくるのはとても難しいということですね……。

自分が生きているうちには何も影響はないだろう…そうタカをくくっているわけにもいかないようです。
※わかりやすい例は地球温暖化。今も確実に地球の温度を上げていますし

マングローブは海の森。

ひとりが環境を意識したからといって世界は変わらないけど、環境と向き合う姿勢と精神・情報などはもっと発信されなければいけないんじゃないか…そんなことを思う2016年の年末でした。