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57点のおじさんはダイエットを始めた

新型コロナウイルス疑似症のときにした自宅隔離での対策すべて

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2月6日の妻の下痢発症からはじまった新型コロナウイルスとの闘い。
私たちはふたりそろって、それぞれ43日目についに無症状の状態まで到達しました。

これはほんとうに一例です。
もしかしたらこのウイルスの性格上、数日後にまたちょっとだけぶりかえし期間が割り込むかもしれません。
もっと長い期間症状の出ているかたもいらっしゃいます。

闘病していたころの情勢

おおむね2月6日~3月26日あたり。

世間では武漢が都市封鎖されたり、いきなり卒倒してたおれる人の映像が放送されたり、免疫不全になるウイルスだとか何度も感染するだとか怖い情報がたくさん流れたり、どこかのYoutuberの医者は『2度目感染したら死ぬ』とかあまりにも無神経なタイトルで動画拡散させて思い切り各所から否定されたり、不安をあおるもので溢れかえっている時期でした。

日本のマスコミは「まだまだ大丈夫!インフル対応と同じくうがい手洗いしっかりね」とのんきなことを放送しつづけている頃です。

武漢の状況を知るかたは2月下旬には『今の日本は都市封鎖1か月前の武漢と同じ。絶対に危ない』と警告していたりしました。
実際、今まさにそのような状況になっていますね。

私たちは、保健所に相談をしても『検査対象じゃないから一般病院に行け』と言われたり、病院に診察に行っても『たいした熱じゃないし、なんなら心療内科をご紹介します』とかふざけた対応をされる始末。
これは私たちだけじゃなく、Twitterに集まってくれたみなさんが経験している、信じられない日本の現状そのものです。

政府の対応を日々食い入るように見ていましたが『検査拡大する』といっても1日の検査数が最大3800件できるようにしていた時期にだって1日100件しか検査していなかったり。

『検査数も限られているのでなかなか…』とイイワケする保健所。  

完全に症状のある国民を見捨ててました。
重症患者優先、というふれこみでしたが高熱4日間たつまで医者にかかるなと、このインフルエンザの季節に基準をつくったこともクレイジーです。
インフルエンザは最初の2日間が重要です。
仮にインフルエンザ患者だったとしても、自力で治せということでした。 

国民は、耐え忍べ。
欲しがりません、勝つまでは。
戦時中みたいなあつかいです。

なんのための税金?
なんのための保険料?

今まで政治にも税金にもほぼ無関心でしたが、命の危機を感じて目が覚めました。
私たち一般市民は搾取されているし、いざというときまったく国は守ってくれません。

前置きが長くなりましたが、これから自宅隔離中にしたことをすべて書きます。

自宅隔離でおこなったことのすべて

基本的な環境について

  • 2階建ての一軒家に、夫婦と母の3人で居住
  • 基本的に母が1階、夫婦が2階で生活している
  • 玄関、廊下、台所、お風呂場が共用(トイレは上下で別)
  • 家のなかを自由に行き来する猫が5匹いる

生活をするスペースの隔離

2階に部屋がふたつあったので、私と妻それぞれで部屋をわりあて、居住+寝室スペースとして使いました。

冷蔵庫は2階にひとつしかないので共用。

お互いの部屋に立ち入るときは必ずマスクをしてはいります。
目からの感染も確認されている(エアロゾルとして空間に存在)ので、できれば花粉症対策のメガネみたいなしっかり守られているものをつけるほうがいいかもしれません。

相手の部屋にいる時間は最小限に留めました。

基本的に廊下につながるドアは閉めっぱなし。
廊下を安全スペースとして、室内の空気が流出しないよう気を付けました。

各部屋の除菌や加湿などの対策

換気

毎日、朝起きたら窓をあけて換気をします。
中国で公表されているガイドラインにも記載があるように、換気をすることで部屋のウイルス量を減らすことができます

また、希釈されている室外の空気が、部屋のなかにウイルスを運んでくる可能性はほぼないとのことです。

ひとつの部屋のなかでなるべく2つの窓を開けて、廊下とかその他の部屋に空気を混ぜこむことのないように扉をしめたうえで、『その部屋と室外』のあいだだけで空気が循環するようにしました。

換気時間は、2~3時間おきに10分程度はしたほうがいいという情報をどこかで得ました。
が、特に問題がないようならなるべく長く換気はしつづけたほうがいいです。

私たちは花粉症のことも気にして1日10分の日もありましたし、ほぼ半日ずっと換気している日もありました。

加湿

それぞれの部屋(2階にふたつ、1階にもひとつ)SHARPやDAIKINの空気清浄機があったので常に使ってました。

前は加湿機能は使わずに清浄機能だけでしたが、本件にいたってからは積極的に室内の加湿をおこないました。

真偽は定かではないですが、一般にウイルスは50~60%の湿度や22度以上(30度との情報も)の室温にて活性を失いやすくなるという話があったのでそのくらいの湿度には保ちました。

床と壁の掃除

1日に1回は必ず床をアルコールのクイックルワイパーのようなものか、あるいは次亜塩素酸水の濡れ布巾でふきとりました。

身体からウイルスが排出されている1~4週間目くらいの過渡期では、少しでも部屋のウイルス量が減っているほうが安心だったので、そうしました。

壁にもウイルスが付着している可能性を考えて、最初は2日に1回くらいしてました。
そこまで神経質にならなくてもいいかなと思い始めてからは、少なくとも1週間には1回壁をしっかりふき取るようにしてました。
これももちろんアルコールまたは次亜塩素酸水を使って、です。

なお新型コロナウイルスはアルコールだと4時間くらいで活性を失うが、次亜塩素酸水だと1分くらいで活性を失うという情報を見たので、なるべく次亜塩素酸水を使ってました。

除菌グッズ

次亜塩素酸水についてですが、たとえばドラッグストアなどに既製品としてスプレーが売っていることもあるのですが、今はもう情勢的に品薄だと思います。

当時、2月16日ころに一気に除菌グッズを買い集めたのですが、そのころ買ったのは以下のようなものです。

  • 手をふくタオルなどの代わりにキッチンペーパー、ペーパータオル
  • 次亜塩素酸水
  • アルコール除菌グッズ
  • 超音波ミスト発生装置
  • Panasonicのジアイーノ
  • キッチンハイター
  • 自動で出てくる泡ハンドソープ

タオルの共用を避けるため、毎回綺麗な状態で手をふいたり、またはさっとどこかを拭くために使うなど多用途で役立ちそうだったのでペーパータオルを用意しました。

洗面所、自室、トイレ、玄関、廊下にペーパータオルを配備し、必要に応じて使いました。

アルコール除菌はかなり大々的にニュースなどで放送されているので今はすっかり品薄です。

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↑こちらはいくつか買っておいたアルコール除菌スプレー。

しかし今回特に用意したいのは次亜塩素酸水です。プールの塩素くさい電解水。
こちらはウイルスなど有機物に触れて不活性化させ、最終的にただの水になるという安全性の高いもの。

f:id:vintraw:20200327220643j:plain↑こちらはドラッグストアに売っていたスプレーとしての既製品。

次亜塩素酸水は、私たちは当時このジアラボというやつを2箱買いました。
これじゃなきゃいけないということは当然ないと思います。
次亜塩素酸水ならOKなはずです。

めちゃくちゃ使いましたが、今まだ1箱目を使いきっていません。
けっこう持ちます。

ジアラボ 次亜塩素酸水 (10L)

ジアラボ 次亜塩素酸水 (10L)

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

Amazonで次亜塩素酸水を検索した一覧  

箱のほうを使い切ってないので当然ですが、同時に楽天のほうではこの次亜塩素酸水のもととなるパウダーみたいなのを買っておきました。
現在、いざというときのスペアとしてストック中されている状態です。

ジアラボの場合は500ppmという濃度で作られています。(他商品もわりと500ppmのものが多いかも) 

  • うがいに使うなら50ppmにうすめます
  • 超音波ミストで空間除菌に使うなら100ppmにうすめます
  • スプレーして机や手にとったものなどの除菌に使うなら200ppmにうすめます 

必ずしもこの濃度が絶対正解ということではないですが、いろいろ調べた結果うちではこのようにやりました。
おおむねハズレてはいないと思います。
とりあえず健康被害はありませんでした。

うすめかたとしては、例えば500ppmを100ppmにして500mlつくりたいなら、500ppmの原液を100ml、水道水を400mlです。

超音波ミストとジアイーノは、次亜塩素酸水で空間を除菌するために買いました。
手にいれてからは毎日フル稼働です。

キッチンハイターと自動で出てくる泡ハンドソープはトイレで使っています。(後述) 

洗濯物と食器

洗濯物は洗剤で、食器も洗剤でウイルスは除去できるとのことだったのでこれらは一緒に洗っていました。

ただ、分けられるようならもちろん分けたほうがより良いでしょう。

汚れた衣服を洗うまでストックしておく洗濯かごは、毎回必ず次亜塩素酸水で拭きます。 

洗濯かごに入れておいたあとも、あまり舞ったり広がったりしないようにと次亜塩素酸水のスプレーをたっぷりかけておいたりと徹底しました。

トイレ

感染者が家にいる場合、一番危険なのがトイレです。

尿や便に活性のあるウイルスがまだ残っていることが報告されており、世の中で想定外に感染が広がり、ルートが追えないというのも実はトイレがかなり感染場所になっているのではないかと個人的に怪しんでいます。

感染者と非感染者でトイレが分けられるなら絶対に分けてください。

用を足したら、流すときは便器のフタを閉めます。ウイルスが空間へ飛散しないようにです。

次にキッチンペーパーまたはトイレットペーパーなどを使い、アルコールまたは次亜塩素酸水を染み込ませて『水を流すスイッチ部分、トイレットペーパーのところ、便器、フタのところ、ドアの取っ手』などなどさわるところ全てをいったん除菌してクリアにします。

トイレの中で手が洗えるようならその場で洗ってから退室。
トイレの中で洗えない場合は、出たら必ずどこも触らずに一直線に手を洗いにいくべきです。

余談ですが、外出時もトイレが一番危険です。
自宅外の公共トイレを使う場合、ゆっくりスマホをいじって…みたいに長居するのは自殺行為です。
最低限の時間で素早く退室してください。

さて、うちはトイレの空間除菌のために超音波ミスト発生器を買いました。
Amazonであまり吟味せず急いで以下のやつを注文しましたが、だいたいどれでもOKだと思います。(リンクを貼ろうとしましたが在庫切れで作れなかったのでスクショを載せます)

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Amazonで『超音波 ミスト』で検索した一覧ページ 

ただミスト発生装置には『超音波によるもの』と『熱発生によるもの』があり、熱くなるタイプのほうでは次亜塩素酸水がダメになっちゃうらしいので超音波にしたほうがいいです。

このなかに100ppmの次亜塩素酸水を投入し、用を足したあとに1時間だけミストを出すモードにして、スイッチオンして退室するというようにして、次に使うときになるべく空間が除菌されているようにしました。

また、常にトイレの窓は少し開け換気し続けられるようにしていました。 

超音波ミストを実際に設置した様子はこちら。築40年の家なのでボロっとした感じはスルーしてください。

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やや高い位置に設置し、部屋全体へ降り注ぐように。

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自動で出てくる泡ハンドソープ。
これを使ってトイレのたびに手を洗いました。ふくのはペーパータオルで。

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キッチンハイター(ブリーチ)をトイレに常備し、水を流すごとに毎回ちょっとだけタンクにキッチンハイターを注ぎました。
これで便器そのものをなるべく清潔に保てるように。

スマホ、パソコンなど

あまりにも身近すぎて忘れがちですが、実はすごくさわっているものは定期的に除菌してください。

1日に1回以上は絶対するべきです。

具体的にはパソコン、スマホ、机、キーボード、ドアの取っ手、イス、リモコンなどです。

お金

どこかの記事で『新型コロナを蔓延させたのはお金ではないか』という可能性を示唆した内容がありました。
たしかに十分あり得るルートだと思います。

神経質にすべての小銭、紙幣を洗うのはかなり大変です。
一度挑戦しましたがキリがないので諦めました。

代わりに、できるかぎりキャッシュレス決済ですませることにしました。
キャッシュレス決済ならさわるのはせいぜいスマホかカードだけ。
のちのち除菌グッズで拭くとしてもラクです。

空間除菌

超音波ミストは前述のようにトイレに設置。

また母が生活する1階リビングにも設置し、万一私たちのほうからウイルスを送ってしまっても守れるようにしました。
(逆に母がすでに感染していて、多少なりともウイルスを排出しているというケースも想定しての空間除菌措置でした)

もうひとつは母と私たち夫婦が共用している水まわり、すなわち洗面所に設置。
計3つの超音波ミストを設置して日々使っていました。 

1階と2階を行き来する、共用の廊下はどうしたかというと、Panasonicのジアイーノを購入して広く除菌しました。

当時、すでに罹患しており大慌てで購入したのですが、結果的に業務用を買ってました。 廊下はかなり空間が広いので結果OKと考えています。

しかしないよりはあったほうが良いと思っています。
業務用でも家庭用でもいいので、次亜塩素酸水による空間除菌はかなり信頼しています。

基本的には廊下で稼働させ、1日に1回くらいは私の部屋、または妻の部屋へと移動させ、2時間くらい部屋の空間除菌として活躍させました。

----追記-----

ジアイーノも一時的かと思いますが売り切れや納期未定が増えてきたかもしれないです。こちらは楽天で見つけたもの。


 

外出から帰ったら

玄関で上着を脱いで、全体に次亜塩素酸水をスプレーします。 
その上着を外出専用にして、玄関のハンガーにかけておき、室内に入れないように分けました。

パンツ(ズボン)など全体的にも次亜塩素酸水をスプレー。

洗濯かごに使った服を入れ、手洗いうがいをしてから自室へ。
自室をなるべくウイルスから守るためです。

すでに感染している場合と、そうじゃない場合 

すでに怪しい症状が出ており感染が疑われる場合と、そうじゃない場合で、自宅隔離準備として少し変えてほしい部分があります。

それは商品の買い貯めについて。 

絶対に必要なのは『すでに感染、疑似症状があるかた』の戦いのための物資です。
私たちはまだ時期が早かったので、世間が騒ぎ始める前に上記のような物資を買っておいたので足りました。

しかし今、これから物資を購入しようとしている罹患者のかたがたは、売り切れていたり高額転売されていたりして手にはいらない可能性があります。

まだご家庭の中で感染疑いのかたがいらっしゃらない場合、いざというときの準備として物資を買うとしても、多く買いすぎないようにご留意いただけると嬉しいです。 

ペーパータオルなんかは、非感染者のかたたちなら不要です。そのまま普通のタオルが使えます。

空間除菌系グッズも非感染者のかたたちなら換気さえしていればそこまで神経質になる必要はありません。

感染者こそ徹底除菌をしなければならないため(ウイルスを排出してしまうので)ペーパータオルも空間除菌アイテムも必須です。

日本政府の対応があまりにも遅いせいで国内で感染が蔓延し始めています。
私たち一般市民が力を合わせて一緒に乗り越えないと、事態はもっと酷くなっていくでしょう。

私のほかにも、感染疑似症の経験をしたかたが多数、体験談をTwitterやブログに記載しています。
多くの情報に触れ、テレビで放送しない新型コロナウイルスの真の姿と、すぐそこまで危険が迫っているということを把握し、身近な大切なひとのために情報を共有してあげてください。

---------追記-----------

全然、ドラッグストアで見当たらないマスクですが、ようやくネットだとちょこちょこ出てくるようになったみたいです。


 


 

あくまで一例ですが、執筆時点(2020年4月5日)でこのように出てきます。

感染者が2人いる状態になってしまった(と思われる)我が家では、お互いがお互いを守るため、そして同居家族を守るために基本、全員つねにマスクでした。