興味深い資料がありましたのでちょっと共有します。表題のとおり、世代別の平均貯蓄額です。
世代別の貯蓄額(平均値)
- 20代:189万円
- 30代:494万円
- 40代:594万円
- 50代:1,325万円
- 60代:1,664万円
- 70代以上:1,618万円
参考文献:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果|知るぽると
2015年に金融広報中央委員会が発表したデータです。
どうでしょう。あなたは平均以上でしたか、以下でしたか。
私は30代半ば。同世代、なかなかがんばっているようです。
ただしこの平均値というものはクセモノで、注意が必要です。貯蓄額の平均値は「全員の貯蓄額を足して、全人数分で割っただけ」です。その中に分布する貯金の多めなひと、少なめなひとの割合などは考慮されません。
1000万円もの高額を貯金している人、貯蓄200万円の人、そして貯蓄0円の人の3名だとどうでしょう。この3人の平均値は400万円。高額の貯蓄額の人がひとりいるだけでグーンと平均値が上がってしまい、平均値以下に2人が入ってしまいます。
そこで注目したい数値が中央値です。中央値は上から見ても下から見てもちょうど真ん中にくる値。こちらのほうがより実態に近いものなので、ちょっと確認してみます。
世代別の貯蓄額(中央値)
- 20代:68万円
- 30代:213万円
- 40代:200万円
- 50代:501万円
- 60代:770万円
- 70代:590万円
いかがですか。平均値よりずいぶんと下がってしまいましたね。これがより一般的な家庭のなかを表現していると考えられる、現実的な数値です。
30代より40代が下がってしまうのは、子供が一番お金のかかる学生時代を過ごしている頃で、支出が大幅に増加しているためと考えられます。 ところで私は、果たして40代までに結婚しているんだろうか…(;'∀')←余談
老後の準備が間に合っていない人が多い?
私が知る限りでは、老後に必要な貯金は1,500万~3,000万円くらいというのがよくある見解。実際の貯蓄額はそこに満たない人が大勢いるようです。
小市民の私たちは来たる老後に備え、国の確約のない援助を頼りにするばかりでなく、自分の身を自分で守らないといけません。定期預金でも分散投資でもFXでもなんでもいいので、資金繰りは早いうちからしておいたほうが良いでしょう。