家で、スターバックスのマグカップで珈琲を飲みながら、録画しておいた逃げ恥のガッキーがテレビに映り、ふと思ったことがあります。
そこで10分ほど禅問答を繰り返し、たどりついたひとつの境地のお話です。
そうか……スターバックスはガッキーなんだ。
みんなガッキーを知っている
みなさん、新垣結衣さんをご存知ですか。
割と多くのかたがご存知ですよね。
恋ダンスを披露し、Youtuberに「俺も私も!」旋風を巻き起こし、松本人志さんに「素人のダンスはさぶい 」と言わしめ、ある種の社会現象を巻き起こした女性ですね。
アッ!歌ってるのはガッキーじゃなくて星野源 さんですよ!(わかってましたね、スミマセン)
新垣結衣さんは今回の恋ダンスだけにあらず、そもそも昔はポッキーのCMでダンスを披露し、だいぶ話題にもなりました。
さてとりあえずダンスのお話は置いておきまして。
ポイントは『新垣結衣さんのことはだいたいの人が知っている』ってところです。
ガッキーはブランドである(企業用)
だいたいの人が知っている新垣結衣さんは、そのタレント性・ブランド性による波及効果を期待され、各社企業からオファーが来てCM起用されます。
すなわちCMに使われる側です。
顔を持つ側です。
顔を売る側です。
ここには『新垣結衣さん自体のCMを打つ必要はない』ことが前提に存在しています。
すでに大勢の人に認知され、好印象によってブランド化された新垣結衣さんというタレント素材はCMで世に広める必要がないのです。
新垣結衣さんという著名な顔にイメージを担当してもらって、あたかもそれが自社(CMを打ちたいクライアントさま)のイメージと結びつくかのような人まかせな戦略で(ゴホン!ゴホン!)ブランドイメージをより強固なものへと高めようとする。
これがガッキーを使ったCMとクライアントさまのざっくりとした構図です。
※もちろんもっと細かい、練りに練った戦略とこだわりがあるのは承知ですがここでは無用なので割愛です
みんなスタバを知っている
ではここで、先ほどした質問と似た質問をします。
みなさん、スターバックスをご存知ですか?
そうですよね。
やはりこれまた、だいたいの人が知っています。
スターバックスコーヒーはその知名度がとてつもなく高く、また、そのブランドイメージも非常に洗練されていて、スターバックスが好きだという人はたくさんいます。
つまりスタバも、わざわざ高額な費用をかけて不特定多数に向けてテレビCMを打ち、新規知名度を獲得する必要がありませんね。
テレビCMの使い方は他にもイベントの告知やキャンペーンや新商品発売やセールなどなどスポット(一時的なもの)の性質があったりしますが、それすらスタバには必要がない。
だって、ほっておいても世界中の人々が勝手にCMを打ってくれてるじゃないですか。
なんだったら、逆に自分自身のCMにスタバを起用しているケースがネット上で多発しております。
どうゆうことかって?
ほら!
みなさん、写真撮るじゃないですか!
Twitterに。
Instagramに。
Facebookに。
mixiに。
Flickrに。
スタバを飲んでる、優雅な俺(私)を見てッ!
新商品が出たよ(^^♪ 必殺●●フラペッチーノー!!
とスタバをCMしながら、同時にご自身のCMにも起用しているかたが非常に多数見受けられます。
つまり双方間の一斉CM現象です。
僭越 ながら、私もそんなひとりです。
スタバはブランドである(一般用)
テレビCMは1本打つのも、めちゃくちゃ高いです。
昔、電通とズブズブな会社に勤めていたときにざっくり費用を聞いた気がしますが興味がなかったので忘れてしまいました。
とりあえず尋常じゃないくらい高額だったという記憶だけあります。
ですからテレビCMを打てるのは限られた、そこそこ売り上げのある企業だけ。
もしかしたら大金持ちの変わり者が、たったひとりのためにテレビCMをジャックするなんてのもあるかもしれないですが…?
(テレビの広告レギュレーションは知らないので可不可はわかりませんw)
ところが私たち一般人にも、気楽に、比較的安価で扱える洗練された素材。
そう、スターバックスがあるじゃありませんか!
ちらっとスタバのブランド起用イメージをランダム検索してみると、ざっくざく出てまいります。
スタバのプリン https://t.co/IuPMjKO3ck
— 椿隆之 (@kibatsu3) 2016年11月24日
スタバの充電器が可愛い📲💕
— 女の気持ち (@onanokimotiii) 2016年11月24日
1つはほしい🙈✨ pic.twitter.com/7t4GmmWJN5
劇場入ってスタバ~♪(*^^*) pic.twitter.com/yjUxtznrM9
— 鷲尾修斗 (@1227Shu) 2016年11月24日
お久しぶりのスタバ😽♡ pic.twitter.com/VKIVXYWFeI
— 山本優奏 (@lespros_yuka) 2016年11月23日
海外限定のスタバ☕️🗽💞
— おしゃカワ女子🍓 (@xb8l0ARNG6VSRFL) 2016年11月22日
毎日買っちゃう😚✨
pic.twitter.com/4veBqPUlXD
このような感じで、顔を出しても出さなくても、なんならもはやコーヒーじゃなくて形を変えてまで一般人芸能人問わずで自己PR(CM)に一役買いまくっている大人気っぷりです。
これは当然、別にスタバを買ったその人(クライアント)が、そのツイートがおしゃれなわけではありませんね?
(実際クライアント自体がオシャレな人物である可能性もありますが!)
そうです、CM起用された『顔』を担うスタバがオシャレだったというのが大事な要因でしょう。
そのスタバ効果に影響されて、スタバに関連したつぶやきや写真、投稿などは、どこかオシャレな洗練されたような印象を(スタバからはすり替えて)その投稿主に付与します。
スタバもガッキーもCMいらず
まとめるとこうゆうことになります。
《前提》
ガッキー(知名度あり・ブランド力あり)→CMいらず!
スタバ(知名度あり・ブランド力あり)→CMいらず!
《アクション》
企業→ガッキーを起用して利益を得るぞー♪(ドラマの成功・CMの成功 etc)
個人→スタバを起用して利益を得るぞー♪(いいねの獲得・自慢の成功 etc)
《結果》
ガッキー→素敵~!つぶやいちゃおー!と勝手に宣伝される→やはりCMいらず
スタバ→素敵~!写真貼っちゃおー!と勝手に宣伝される→やはりCMいらず
ということなんですね。
なるほど、しっくりきました。
新垣結衣とは、スターバックスコーヒーである。
今日の格言がビシッと決まりましたところで、おしまいです。
ブランドの輝きが失われそうなときに読むと良さそうな本がありました笑

スターバックス 輝きを取り戻すためにこだわり続けた5つの原則
- 作者: ジョゼフ・ミケーリ,小川敏子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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